第15話:【豆知識】登記簿謄本とは?入手方法から見方まで徹底解説
登記簿謄本とは?
登記簿謄本(とうきぼとうほん)とは、不動産の権利関係や物理的な情報を記録した公的な書類です。正式には「登記事項証明書」と呼びます。
土地や建物の所有者が誰か、どんなローンが設定されているかなどが記載されており、誰でも取得することができます。
登記簿謄本でわかること
- 所有者が誰か(現在の名義人)
- 抵当権の有無(銀行ローンが残っているかどうか)
- 土地・建物の面積や構造
- 過去の売買・相続の履歴
- 差し押さえや仮差押えの有無
入手方法
① オンラインで取得する(おすすめ)
**登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)**を使えば、自宅からパソコンで申請できます。
- 手数料:窓口受取490円 / 郵送送付520円(窓口より安い)
- 24時間申請可能
- 全国どこの物件でも取得できる
不動産投資家なら、オンライン取得に慣れておくと便利です。
② 法務局の窓口で取得する
最寄りの法務局に出向き、申請書に物件の情報を記入して提出します。手数料は1通600円です。その場で受け取れます。
③ 郵送で取得する
法務局に郵送で申請することもできます。返信用封筒と手数料(収入印紙)を同封します。少し時間がかかりますが、遠方の物件でも取得可能です。
登記簿謄本の見方
登記簿謄本は大きく3つのブロックに分かれています。
表題部(ひょうだいぶ)
土地や建物の物理的な情報が記載されています。
| 項目 | 内容 | |------|------| | 所在・地番 | 土地の住所(住居表示とは異なる場合あり) | | 地目 | 土地の用途(宅地・田・畑など) | | 地積 | 土地の面積(㎡) | | 種類・構造 | 建物の用途・構造(木造・鉄骨など) | | 床面積 | 各階の床面積 |
権利部 甲区(こうく)
所有権に関する情報が記載されています。現在の所有者が誰か、過去にどんな売買や相続があったかを確認できます。差し押さえや仮差押えもここに記載されます。
権利部 乙区(おつく)
抵当権など所有権以外の権利が記載されています。銀行のローンが残っている場合、抵当権者(銀行名)と債権額が記載されています。売買前に抵当権が抹消されるかどうかを必ず確認しましょう。
投資家が特に注意すべきポイント
① 乙区に抵当権が多くついていないか
複数の抵当権が設定されている場合、売買時の処理が複雑になります。
② 甲区に差し押さえがないか
差し押さえがある物件は、売買できない場合があります。
③ 表題部の面積と実測が一致しているか
古い物件では、登記上の面積と実際の面積が異なるケースがあります。
④ 所有者と売主が一致しているか
登記名義人と売主が同一人物かどうかを必ず確認しましょう。
まとめ
登記簿謄本は不動産投資の基本中の基本です。物件を検討するときは必ず取得して、権利関係をクリアにしてから進めましょう。オンライン申請を使えば1通490円・自宅から数分で取得できます。慣れてしまえば難しくありません。