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第9話:借地人からの相談|抵当権設定を認めるべきか、私の判断と結論

借地を持っていると、借地人からさまざまな相談が来ることがあります。

今回は「銀行からお金を借りて家を建てたい。借地に抵当権もつけたい」という連絡が来たときの話をお伝えします。

借地人からの申し出

借地人から連絡がありました。内容はこうです。

「銀行からお金を借りて、借地の上に家を建てたい。借地権に抵当権を設定することも認めてほしい」

借地権に抵当権を設定するということは、万が一借地人がローンを返済できなくなった場合、銀行が借地権を差し押さえる可能性があるということです。地主としては慎重に判断する必要があります。

相談その1|管理会社

まず管理会社に相談しました。回答はこうでした。

「更新料1回分に相当する金額をいただいて、承諾するのが一般的です」

承諾料を受け取ることで地主側のリスクをある程度カバーし、円満に解決するという考え方です。

相談その2|行政の無料法律相談(弁護士)

次に、行政が提供している無料の法律相談で弁護士にも意見を聞きました。

弁護士の見解はまったく異なりました。

「認めない方がいい。認めなければ、借地人は金利の高い業者から借りることになる。そこで返済できなくなれば、借地を返してもらえる可能性がある」

強硬な姿勢で借地の回収を狙う、という戦略的な考え方です。

情報がバラバラで判断が難しかった

管理会社と弁護士で、意見が真逆でした。

情報が少ない中で、どちらが正解かを判断するのは簡単ではありません。こういった場面では、「正しい答え」よりも「自分がどう運営したいか」という軸が重要になってきます。

私の判断|承諾料を受け取り、認めた

私は管理会社の提案通り、更新料1回分の承諾料をいただいた上で、抵当権の設定を認めました。

理由はシンプルです。

借地人との関係を険悪にしてまで、不確実な回収を狙うリスクは取りたくなかった。長期的に安定した関係を維持することを優先しました。

この経験から学んだこと

借地の管理は、通常の賃貸とは異なる難しさがあります。専門家に相談しても意見が分かれることがあります。

判断の軸として参考にしていただきたいのは以下の点です。

「正解」は一つではありません。自分の運営スタイルに合った判断をすることが、長く安定した不動産経営につながると思っています。


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