第20話:また底地が増えました——今回は単独名義なので楽できるかな、でも問屋が卸さなかった
じつは、また底地が増えてしまいました。
相続です。
前回の相続では、4か所の共有名義の底地を取得することになりました。かなり苦労しましたが、その後なんとか1か所まで減らすことができました。
今回は共有ではなく、私の単独名義での相続です。1か所だけなので、単独名義ならそんなに問題はないだろう——そう思っていました。
でも、そうは問屋が卸しませんでした。
その底地、どんな状況だったのか
その土地では、借地権者が木工所を営んでいました。
ところが、その木工所が倒産。借地権は別の業者——不動産会社——が買い取ったようです。
「ようです」と言うのは、これらの話がすべて私が相続する前の出来事だからです。管理会社も入っていない時期の話なので、詳しい経緯は正直よくわかりません。
本来であれば、底地権者として何らかの対応をすべき場面だったと思われますが、そのような行動を取った形跡は見受けられませんでした。
昔、私の祖母が底地権者だった頃は、毎月自ら地代の集金に回り、借地権者の方とお茶を飲みながら話をするのを楽しみにしていたようです。また、そのついでに我が家へ泊まりに来ることもあり、集めた地代の一部を孫へのお小遣いとして渡すのを楽しみにしていました。今とは違い呑気な時代だったかもしれません。
相続後はしばらく平穏だった
私が相続した後は、管理会社にも入ってもらい、地代もきちんと入ってきていました。当初はとくに問題もなく、落ち着いた状況でした。
ところが、ある日——
管理会社から連絡がありました。
(次回に続く)