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第23話:【豆知識】借地権が競売にかけられた時、地主に何が起きるか

借地権が競売にかかると、地主(底地権者)は、基本的には新しい借地権者と引き続き借地関係を持つことになります。

ただし、状況によっては、地主にとって大きなチャンスにもリスクにもなります。今回は、その仕組みと地主側の立場を整理します。

基本構造

借地権付きの土地は、

に分かれています。

借地人がローン滞納などで借地権に関わる不動産を競売に付されると、通常は借地権が第三者に移転します。そのため地主から見ると、相手方の借地人が変わる、という形になります。

地主側に起こること

1. 新しい借地人が入ってくる

競落人が新しい借地人になります。地主は原則として、その新しい相手との間で、

などを行うことになります。

2. 地主の承諾が問題になる

借地権の譲渡には、通常、地主の承諾が必要です。ただし競売の場合、地主が反対してもそれだけで止められるとは限りません

このときは、地主の承諾に代わる裁判所の許可を求める制度があります。裁判所が、諸事情を踏まえて、譲渡を認めるかどうかを判断します。

3. 承諾料等が問題になることがある

競売の場合でも、事情によっては、

に相当する金銭が問題になることがあります。ただし、任意売買のように自由に決められるわけではなく、裁判所の判断が関わります。

4. 地主が借地権を取得する選択肢

ここは重要です。

地主が借地権を取得できれば、底地と借地権が同一人に帰属することになります。この状態を 「混同」 といい、借地権は消滅します。

その結果、土地は 完全所有権 になります。

そのため、地主や底地投資家が競売を注視することはよくあります。

5. 逆にリスクもある

知らない第三者が落札すると、

が起こることがあります。

特に古い借地は、法律関係だけでなく、長年の人間関係で維持されていることも多いため、競売によってそのバランスが崩れることがあります。

実務で地主が見るポイント

競売が進むと、地主側は通常、以下を確認します。

そして「底地を持っているなら、借地権を取得して価値を最大化できるか」を検討することがあります。

注意点

借地権の競売はかなり特殊です。

などが絡むため、通常の不動産競売よりも難しい場面が多くあります。

そのため、経験のある人には有利に働く一方、一般の投資家には読みづらい分野でもあります。

まとめ

借地権の競売は、地主にとって:

がある、まさに分かれ道のような場面です。

事前に情報を集め、必要に応じて専門家(弁護士・不動産鑑定士など)に相談しながら、自分のスタンスを決めて臨むことが大切です。


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